遠距離介護コミュニティ

NPO法人パオッコ NPO法人パオッコ

アンケート調査結果

2001年 「遠距離介護の実態調査」
報告書

2001年11月1日発行

編集・発行 離れて暮らす親のケアを考える会「パオッコ」

発行当時は販売しておりましたが、数年前に完売いたしました。

広く社会にお役立ていただきたいと思い、このたび公開することにいたしました。

*本団体は2005年5月に法人化。すべての事業をNPO法人パオッコが継承しています。

*この報告書に関してのお問合せはコチラから。なお、許可なく無断転載を禁じます。

 p1~p8 
概要と要約

 p9~p21 
回答集計

 p22~p33 
傾向分析

 p34~p42 
自由記述

 p43~p57 
スタッフの声

2005年遠距離介護アンケート
実施結果

このアンケートは、「離れて暮らす老親(別居する老親)ケアに役立つサービス・商品の『クチコミ情報局』」開設を目的に、マイクロソフト(株)の助成金(第3回マイクロソフトNPO支援プログラム)を受けてNPO法人パオッコが作成したものです。

このアンケートには、会員だけでなく、非会員の方にもご回答いただきました。

ご協力、ありがとうございました。

パオッコでは、これらの「声」の後ろには、もっともっと大勢の子世代の声があるものと考えています。

そこで、それぞれの「悩み」がほんの少しでも軽減するように、離れて暮らす老親ケアに役立つサービス・商品の『クチコミ情報局』を開設いたしました。

ひとりで悩んでいないで、体験や情報を共有しましょう!

また、私たちの「声」の結集が、今よりも使い勝手のよい社会的サービスの充実にいかされることを願っています。

■有効回答数 217人

■アンケートの対象

 現在、65歳以上の老親と離れて暮らす(別居する)子世代(2世帯住宅など同敷地内居住は除く)
で、かつその親の老いが気にかかり多少にかかわらずそのケアに関わっている者。

1

このアンケートでケアの対象として記載頂くのは、あなたからみてどういうご関係の親ですか。

(アンケート1部につき、一方の親の状況のみ記載ください)老親のひとり暮らしは無理ですか?

1


・あなた自身の親 188人

・配偶者の親 24人

・未回答 5人

2

あなたの性別は?

2


・女性 187人

・男性 30人

3

あなたの年齢は?

3


・20代 2人

・30代 17人

・40代 70人

・50代 110人

・60代 18人

4-1

Q1の父親のお歳は?

4-1


・60代 7人

・70代 50人

・80代 46人

・90代以上 7人

4-2

Q1の母親のお歳は?

4-2


・60代 17人

・70代 70人

・80代 88人

・90代以上 8人

5

どのくらいの頻度でQ1の親の様子を見に行きますか。

5


・年に1回より少ない 8人

・年に1~2回 30人

・年に3~4回 41人

・年に5~6回 25人

・年に7~10回 15人

・月1回程度 50人

・月2~3回 20人

・週に1回以上 27人

・未回答 1人

6

現在、あなたはQ1の親の生活で何がもっとも気がかりですか。(複数回答)

6

・今よりも健康状態が悪くならないか。 175人

・火事を出したり、予期せぬ事故を起こしてご近所に迷惑をかけたりしないか。 75人

・誰にも連絡できないままに具合が悪くなって、孤独死をしたりしないか。 63人

・親の暮らす地域に親を支えるための協力者がいるかどうか。 30人

・生活費など金銭的に困ることにならないか。 28人

・金銭管理できなくならないか。 28人

・親が「同居しよう」と、言い出さないか。 10人

・特に気がかりなことはない。 9人

・その他 57人

その他回答のうち主要な意見

・車を使わないと生活できない不便な場所なので近い将来運転ができなくなった場合に、配食サービスや病院送迎などをしてもらえるか不安。

・弟夫婦と同居しているが2人共働きに出ているので(朝早くから夜遅くまで)日中1人でいる母のことが心配。

・家に閉じこもりがちになり、うつ状態にならないかが心配。

・誰もいない家の中でケガ、具合が悪くなってしまったらどうしようかという心配。

  など

7

現在、あなたはQ1の親と離れて暮らしているために困っていることはありますか。(複数回答)

7

・様子を見に行くたびに交通費などのお金がかかりがち。 100人

・遠いので、様子を見に行くたびに心身ともに疲労する。 92人

・様子を見に行きたくても、諸事情で思うように行けない。 62人

・兄弟姉妹とも別々に暮らしており、ケアをするための協力体制が組みにくい。 49人

・通いのケアをして留守がちとなり、自分の同居家族の生活に支障が生じる。 28人

・通いのケアは、仕事との両立が難しく、転職や退職を余儀なくされたり、またはそうした可能性がある。 22人

・長く別々に暮らしてきたため価値観が異なり、けんかばかりしがちである。 22人

・特に困っていることはない。 27人

・その他 52人

その他回答のうち主要な意見

・訪問して帰った後に母が調子が悪くなる。たぶん淋しいからだと思う 。

・現在2人共に施設だが金銭的な事が心配。母だけでも引き取ろうかとも思うがかなり無理がある。諸事情で……。

・少し見合が悪くても、言ってこない。かなりの状態になって飛んで行くことがある。親は迷惑をかけたくないと思うらしく少々の病いは我慢してしまうようだ。

  など

8

あなたはQ1の親を安心してささえていくためにどのようなサービスが欲しいですか。(複数回答)

8

・緊急時や気にかかるときに、あなたに代わって親元に駆けつけてくれるサービス 137人

・ケアのために通っていく場合の交通費割引サービス 136人

・離れて暮らす親のケアについて情報提供や相談対応するサービス 115人

・いつでも利用できるお年寄りを預かるサービス 76人

・介護保険でもっと使い勝手のよい訪問介護(家事援助)サービス 73人

・もっと使い勝手のよい食事の宅配サービス 71人

・親が親の自宅近辺で友人たちと気楽に集まれるサービス 51人

・介護保険以外でもっと使い勝手のよい訪問介護(家事援助)サービス 48人

・介護保険でもっと使い勝手のよい訪問介護(身体援助)サービス 42人

・介護保険以外でもっと使い勝手のよい訪問介護(身体介護)サービス 17人

・その他 25人

その他回答のうち主要な意見

・家事援助サービスを嫌がる親にくわしく説明してくれる人やそのプログラム。

・お弁当の宅配に老親は味よりも見た目で拒絶反応。お年寄りには、器を考えてほしいと思います。

・入院した場合、洗濯(病院の洗濯機使用)しに行ってくれるサービス(汚したりお風呂の時、けっこうたくさん洗濯物がでます)。

  など

9

現在、あなたは離れて暮らす親のケアについての情報をどのようにして入手しますか(複数回答)

9

・新聞 135人

・NPOやボランティア団体(パオッコ含む) 83人

・テレビ 75人

・雑誌 73人

・インターネット 67人

・兄弟・姉妹 64人

・ケアマネジャー 56人

・経験者 49人

・友人 45人

・親の暮らす家の近所の人 28人

・ヘルパー 23人

・介護事業所 21人

・特になし 11人

・その他 16人

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