ねんきん定期便がきた

2024.12.31
漫筆

関西在住のほかちんと申します。妻と二人暮らしの酉年生まれです。折に触れて感じた独白。

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ねんきん定期便がきた。

毎年、誕生月に郵送されてくるこの機会に、年金のこと、将来のお金プランを考える。

年金をいつからもらうかは、わたしのなかでは、一応結論が出ていて、ふたつの理由から、75歳まで繰り下げてもらうことにしている。

ひとつ目は、長生きリスクに対して保険をかけるということ。

父も母も90歳を超える長寿、わたしは100歳まで長生きするかもしれない。

厚生年金保険は、その名のとおり、長生きしたときの「保険」だ。80歳くらいで施設に入るつもりなので、その月々の費用に備える。

ふたつ目は、繰り下げ受給は、資産運用と同じ効果があるということ。

ある都市銀行の10年定期の年預金金利が0.4%しかない(2024年12月時点)に対して年金は1年繰り下げすると8.4%増額される。

しかも民間ではないので、これほど利率保証された安心できる資産運用はないのではないか。

・・・とはいうものの、来年のわたしは、早くもらいたいと考えを変えるかもしれない。その時は、さかのぼって年金を受け取ることもできる。割と使い勝手良い年金制度ではないかと思う。

参考) 日本年金機構ホームページ

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-02.html

移住考

2024.12.07
漫筆

関西在住のほかちんと申します。妻と二人暮らしの酉年生まれです。折に触れて感じた独白。

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一昨日、妻と一緒に自転車をこいでもみじ狩りに行った。七、八分だけど紅葉が鮮やかだ。(酷暑が長かったためか、いつもより見頃がだいぶ遅いとのこと)インバウンドの観光客がカメラを構える。

一帯には、世界文化遺産があり、ハイキングコースの小高い山があって、琵琶湖を源とする大きな川もある。

九州のときは、県庁所在都市の住宅地に住んでいた。近くに店はいくらでもあったので車を持たず、買い物に行くのも歩くか自転車だった。ただ、日常行動範囲で、歴史や自然に触れることは、ほとんどなかった。

1年半前、移住してきた最初はわからなかったが、暮らすうちに、文化薫る歴史や四季の移り変わりを手軽に感じる豊かさに気づいた。望外の喜びに変わるのにさほど時間はかからなかった。

実はもう一つ気に入ったことがある。

この辺は無料送迎バス文化(?)なのだ。

九州に住んでいたときは、母を病院に連れて行くのは、決まってタクシーだった。大きな病院に行くときは片道三千円近くかかった。

ところが、(知る限り)この辺の病院はどこも、住宅地を巡回する無料送迎バスを出してくれる。

市主催の健康教室も無料送迎バスが自宅まで来てくれる。

加えて、スポーツジム、霊園、スパも自宅前というわけにはいかないものの無料送迎バスがある。

アクセスが良いだけでなく無料なのはありがたい。

大げさだが移住して感じた思いがけない幸せだ。(了)