外部セミナー
離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。
▼スウェーデン大使館主催セミナー その3
2009/03/31
スウェーデンのセミナー後のレセプションのご報告です。
レセプションは大使公邸で開かれました。入り口で駐日スウェーデン大使夫妻とラーション高齢者福祉・国民健康担当大臣に迎えられて会場入り。大臣には簡単にNPO法人パオッコの活動を説明しました。日本にも離れて暮らす親のケアを考える会があるということを頭の片隅にでも覚えておいていただけるとうれしいです。
大臣は7歳のころから日本の桜にあこがれていたとのこと。最近寒いですけど、帰国前にすてきなお花見ができたでしょうか。
レセプションは大使の家のホームパーティ的な雰囲気で、飲みながら、食べながらの基本は立ち話です。日本人とスウェーデン人が半々ぐらい。スウェーデンでの高齢者をとりまく問題の今を聞くことが出来ました。
スウェーデンでは公共の福祉がすばらしすぎて身近な人達とのふれあいが少なくなった結果、高齢者の心、孤独が大問題になっているとのこと。その孤独を癒すのは、同居はしなくても家族だったり、ご近所の助け合いや援助プロジェクトだったり。現在は人と人とのつながりを大切にする地域の高齢者自立支援、介護の取り組みに力を注いでいるらしいです。
ちょっと気分が舞い上がっちゃって、写真を撮るのをわすれました。唯一撮った写真は皿にのった食べ物。写真が暗いのは、欧米によくある間接照明のため部屋が暗いからです。いや? セレブな空間でした!!
食事はビュッフェで、スウェーデンの味を堪能。美味でした!
スウェーデン風ミートボール、 ニシンの酢漬けのサラダ、 スモークサーモン、 ローストポークリンゴンべりー(Lingonbär)入り(スウェーデンに自生している赤い実で、よくジャムにするらしい)などなど。
そして、やはり日本ですから、おすしもあり。
デザートは、メレンゲにベリーと生クリームのトッピング
スウェーデン大使館のHPに日本の中のスウェーデンというページがあり、日本でスウェーデン料理を出しているレストランがリストされていました。
(つづく)
sasaki
▼スウェーデン大使館主催セミナー その2
2009/03/29
ひきつづき、スウェーデン大使館でのセミナーの報告です。
セミナー会場の外には、スウェーデン参加企業の展示会がありました。
シンプルに使える生活必需品の展示—チャンネルと音量調節のみのリモコン(右手前)。ワンタッチダイヤルのボタンが大きく、相手先の人の写真を入れることが出来るシンプルな電話(右後方)。1週間の服薬管理が出来る電動ディスク(左)。
デザインの国、スウェ?デンでは機能もデザインも両方大切。高齢者が使うものであっても、高齢者のためのものづくりやデザインではなく、高齢者も一緒になりプロジェクトの一員として物を作るというのが新しい考え方です。人のカテゴリー化を嫌うお国柄。世代(年齢のカテゴリー)を超えた交流で斬新なアイディアも飛び出すに違いありません。
”若い世代の学生が高齢者と共にものを作るというプロジェクトにどんどん参加しているんです。”と、ルンド大学のデザイン科学学部教授が笑顔で語ってくださいました。
(つづく)
sasaki
▼スウェーデン大使館主催セミナー その1
2009/03/27
こんにちは、シルヴィアです。
今週、スウェーデンのイベント -医療・高齢者介護・いのちの未来へ向けての協力連携に向けて- が開かれました。マリア・ラーション高齢者福祉・国民健康担当大臣を筆頭に、スウェーデンの研究者・専門家、政府関係者、企業担当者が多数来日。日本の関係各所を視察訪問したり、意見交換を行ったようです。
23日にパオッコ理事長の太田さんと私の2名でオープニングセミナーとその後の駐日スウェーデン大使主催レセプションに出席しました。福祉超先進国のスウェーデン。国をあげて高齢者介護、医療に対する熱意が伝わってくる有意義なセミナーでした。
パオッコ的視点の素朴な疑問、 スウェーデンにも遠距離介護はあるか?—– どうやらあるようです。親子別居が常識の国なので、遠距離介護のように特別名前があるわけではなさそうですが、離れて暮らす親を案じる気持ちは同じのようです。
会場の大使館オーディトリアムは木をふんだんに使った内装で、しばし北欧旅行に行ったような気分になるステキな空間でした。さすがは北欧家具、デザインの国!
セミナーでは8つのプレゼンテーションがありました。
- 外国との提携研究が進むスウェーデン高齢化研究の現状と展望
- スウェーデンの認知症研究の国家的取り組み(ブレインパワープロジェクト)
- 病院や介護関連施設での感染症予防の取り組み
- 高齢者・障害者の自立を助ける補助器具技術
- 介護用品や工業品のデザインで高齢者と共に取り組む必要性
- 認知症患者の家族やケアワーカー・看護師に向けた教育プログラムの概要
- 投薬のオンライン管理プログラム
- 東京大学、秋山教授による日本の老年学研究の展望
ひとつひとつの中身が濃くて今日のブログだけでは書ききれません。自分の頭を整理しながら、内容については後日のブログでお伝えするつもりです。
(つづく)
sasaki