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スタッフブログ

離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。

▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる5

2011/12/31

2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき

12月
中旬ごろの帰省。

11月末から胃腸にくる風邪で体調を大崩しした父。ノロウイルスではなかったものの、しばらく居室から出られませんでした。似た症状が他の利用者の方たちにも出ていたようで、何かが流行していたようです。

まず看護師の方からの電話で体調を崩したことを聞きました。実はその日、私も熱があって寝ていたので(風邪?)、もし「すぐに来てください」と言われたらどうしようかとドキドキでした。その後は父はたいへんなことにはならず、幸いにも事なきをえました。

近くに住んでいたらちょっと様子を見に行くことも出来ますが、遠距離介護だとその気安さは残念ながらありません。

そんなことがあったので、どんなに弱っているかと恐る恐る面会に出かけました。

思っていたよりは元気、食事も食べられ、歩行リハビリも再開されていました。11月は歩く距離も伸びて軽快さも出ていたのに、またやりなおし。でも、これまでの努力の蓄積があったので、思ったよりはしっかりした足取りでした。

父にとってリハビリは、体を動かす効用以外にも、本人に気力も出るようです。本人的にはやることもないから、生活のアクセントになっているはず。また、スタッフの方とのふれあい、コミニュケーションの時間ともなります。家に帰宅するという可能性も広がるし。家に来ると周囲の皆が喜んでくれます。元気な姿を見せて皆を元気づけるのも父の重要な役割と私は思っています。今のところリハビリは一石二鳥というより一石たくさん鳥という感じです。

無理のない範囲でリハビリを続けていただけるようにお願いしました。

私はお正月は東京で過ごすので、父と施設スタッフのみなさんに年末のごあいさつをして帰京。次回はたぶん1月下旬ごろになりそうです。

*****

今年もいろいろあった私の遠距離介護。これから先はどうなっていくかわかりませんが、父には元気でいてほしいというのが私の願いです。

父の介護は私がキーパーソンとなってやっているわけですが、私一人では成り立ちません。がんばってくれている父を毎日支えていただいている介護施設スタッフの皆さま、特養に訪問診療でいらっしゃる医療関係の皆さま、親戚、実家のご近所、私の家族、友人がそれぞれのポジションから支援・応援していただいているおかげで、これまで何とかやってこられました。感謝の気持ちでいっぱいです。

これからもがんばりすぎず、がんばって”遠距離介護をやっていこうと思います。来る2012年もどうぞよろしくお願いします。

(シルヴィア)

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遠距離介護の実践

▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる4

2011/12/31

2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき

11月
セミナーの東京が終わった後、帰省。

夏のぐったりから回復して、ちょっとシャキッとしていました。新職のスタッフの方に「涼しくなったら元気になるから」と伝えていたのですが、その人から「ほんとですね」と返事が返ってきました。

男の乾燥敏感肌はトラブルが発生していました。乾燥で湿疹再発一歩手前。かぶれもあったりして。改善していただけるようにスタッフと話し合いました。

体調の方はよさそう、気候もOK。帰宅してみましょうということになりました。

が、実は残念な結果に。。。

当日、予定通り家に帰ってきました。台所の定位置まで歩いて座ったしそんなに特段変わったこともなく、いつものようにお茶とお菓子で帰宅祝い。それに季節の果物洋ナシをちょっと食べました。

あらら、、、父の顔を見ると涙目になっている。

家に帰って来てうれしいんだね、と勝手に納得。前回の帰宅成功体験が忘れられない脳天気な私。

その次の瞬間、おっと 吐いちゃった。。。

どうやら車酔いしていたようです。
ごめん。車酔いの苦しい涙を帰宅のうれし涙と間違えたばかな娘です。ほんとうにごめんなさい。

横になって休む方が良いと思いましたが、ひとりで介助して移動するのは無理と判断。近くに事務所がある叔母にSOS電話をして来てもらいました。いざ動かそうとすると、父は椅子から微動だに動きません。やや前かがみで固まっている。絶対動きませんよという強い意志。仕方なく、椅子からひっくりかえらないように叔母には父を支えておいてもらい、私は吐しゃ物の後かたずけ。特養に電話して、どうするか相談。

そうこうしているうち、別の叔母2人が顔を出しに来てくれましたが、具合悪そうにしている父とご対面。せっかくだから帰る時お見送りするということで、父を支えつつ皆でしばし世間話。

しばらくして特養のケアマネさんが救助に来て下さいました。
酔い止めの薬持参で。ありがたや?

酔ってからでも効く即効性の薬ということで、飲んだ後、顔色がみるみる改善。前かがみになっていた体もまっすぐに。すごい威力ですね。先から飲んでいればよかった。。。

父が車を運転していたころは車酔いなどしなかった人ですが、最近は車に乗ったら酔うことがあるみたいで、酔い止め薬を飲むのですが、その日は飲んでいなかったのでした。

叔母3人と私の見送りを受けて、父はしずかに特養に戻って行きました。
帰りは車酔いしなかったようです。。

翌日面会に行ったら、昨日のことはウソのように元気にしていてホッとしました。

つらい思いさせてほんとうにごめんなさいの巻でした。

つづく

(シルヴィア)

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遠距離介護の実践

▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる3

2011/12/31

2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき

7月
介護帰省はなく、大好きなバレエ鑑賞で自分に心のビタミンを注入した月でした。

8月
お盆頃の帰省。

父は暑さに弱く、涼しくなれば元気が出るタイプ。例年通り、やっぱりちょっとぐったりと夏バテ気味でした。

暑い時は胃の消化力が落ちるようなので(若い時からそのようです)、カロリーメイトの液体のようなものを固めたプリンを補助食につけてもらって体力の維持をはかりました。

面会に行っても私が特別何かをすることはないんですが、食事の介助をしたり、爪切りしたり、居室で一緒に音楽を聴いたりという感じです。

ロマンチックなクラッシック音楽や唱歌・抒情歌が好きな父。ベッドサイドにCDプレーヤーを置いて、午後のひととき、音楽をかけてもらっています。抒情歌がかかっているときは、他の利用者の方が一緒になって歌っていたりすることもあるそうです。音が出てうるさがられているかと思ったら、お役に立っていることもあるみたいでちょっとほっとしました。

帰省中、父のこと以外に留守宅のメンテナンスはわたしの重要なお仕事のひとつ。暑さの中がんばって庭の草を抜き、外回りのそうじをしてきました。きれいじゃないと近所にも迷惑だろうし、私が居る時ぐらいはちゃんとしなきゃと思っています。近所のみなさんは、うちの事情はわかっていて誰も文句を言ってくる人はいないし、むしろ温かく見守ってくれていることはありがたいかぎりです。

お盆だったので、お墓参りも。毎年、叔父叔母とお墓に行くのが恒例行事。皆それぞれ別々にお墓があるけれど、協力してお掃除やお花を入れたり、お参りしたりしています。

介護帰省といっても雑用や肉体労働的なことも多いのでかなり忙しく疲れることも多々です。

9月
敬老の日に合わせての帰省。特養で毎年敬老祝賀会が催されるので、出来るだけ出席するようにしています。

父はまだ夏の疲れを引きずっていたものの、8月よりは元気そうでした。居室に大きな書き込み式カレンダーが置かれて、リハビリ日記のように利用されていました。職員の情報共有に便利なとても良いアイディアです。私もその書き込みを見たら、日々の様子がなんとなくつかめて安心するやら、ちょっと心配するやら。役立ちます。

ちょうどその頃、リハビリ専門の医師に父のリハビリについてケアマネさんが相談してくださいました。そして、有効な準備運動?を教えていただきました。私が居合わせた時、初めての実践。すると足がスムーズに出やすかったり、踏ん張れたり、かなり効果てきめん。すごいわ、ちょっとしたことなのに。ありがとう、助かります!

敬老会とは別に特養利用者家族と特養の幹部職員が会するミーティングもありました。2か月ほど前、特養についてのアンケート調査がありましたが、その結果や疑問・要望への回答など、また施設の方針や目標の説明があり、一般的な質疑応答がありました。

アンケートでは建前の回答では役に立たないと思うので、出来るだけ素直に自分が感じていることや要望したいことを書いて提出しました。私が要望したことで実現したことがあって、ちょっとうれしかったです。

10月
自分が忙しくて介護帰省はなし。パオッコのセミナー準備もあったりで。

つづく

(シルヴィア)

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▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる2

2011/12/30

2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき

6月
梅雨どき、暑くなる前すべりこみセーフぐらいのタイミングで帰省。6月の目標は父の日帰り帰宅(半日)でした。

5月の下旬に体調を崩してから、父は立位はとれるもののベッドで過ごす時間が増えて移動も車いすが中心でした。気温の上昇や気圧の変化になかなか対応できません。あんまり元気がないし、「なんだかな?」っていう感じ。そんな中、特養のケアマネさんの後押しで帰宅をやってみました。

ふたをあけてみたら、帰宅の神様の祝福シャワーがたくさん降ってきたようなステキな時間となりました。

*******

家まで特養のスタッフに送っていただきました。家の中は廊下が狭く車いすは使えないので父の定位置、台所のお父さん椅子まで自力で来てもらわなくてはなりません。

スタッフにサポートされて、台所まで歩く。
出来ちゃったよ!帰宅の神様ありがとう

お父さん椅子に座ってごきげんそう。にこやかにキョロキョロ周囲を観察していました。

特養に居る時とはぜんぜん違う雰囲気で自信すら感じさせる佇まい。やっぱり家はわかるんだね、たぶん。

この日は叔父夫婦が(父の弟)が会いに来てくれ、小一時間お茶とお菓子で楽しく過ごしました。叔父はヨガに詳しく、手や指のマッサージなど施してくれます。実の兄弟のスキンシップを見るのもなかなかよいものです。

帰宅で疲れては本末転倒なので、お客さまが帰ったあと、寝室でちょっと休むことに。私ひとりの介助でベッドまで行けるかしらという不安が襲ってきましたが、なんとかOK。しばらく休憩、そして庭を眺めたり。

そうこうしているうちに帰りの時間。特養スタッフが迎えに来てくれました。

玄関で車いすに乗りこんでいる時、またもや帰宅の神降臨

日中は仕事で忙しい母方の叔父叔母4人がそれぞれの用事でたまたまその時間にうちの前を通りかかりました。そのうえ、いとこまでやって来て。しばらくぶりの奇跡的なみんなとの賑やかで笑顔の再会。個別には時々会うけれど、みんなまとめてやってくるとは。盆と正月が同時に来たのかしらん?

いとこは父とは何年も会っていなかったので、さすがにおっさんとなった彼のことは判別できなかったようです。

父は終始ニコニコ、超上機嫌でした。大勢に見送られてスタッフ運転の車で特養に戻りました。

翌日、私が特養へ面会に行きました。
昨日の疲れもなく、元気そう。

日勤のスタッフに前日の家でのイキイキとした様子をお伝えしました。
特養での日々の様子とはまったく違うので、私の報告にびっくりしたみたいです。

体調をみながら歩行のリハビリをしっかりやっていただけるようになったのはそれからです。また、声かけの時もいっそう寄り添っていただけるようになったと思います。

父が自分ではどうにもできないけれど、働きかけてもらえればちゃんと聞いているし、行動できるし、人とのコミニュケーションを求めているということをわかってもらえるきっかけとなる有意義な帰宅でした。

つづく

(シルヴィア)

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遠距離介護の実践

▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる1

2011/12/28

お久しぶりです、シルヴィアです。

色々なことがあった今年ももうすぐ終わり。長かったけど、短かったような。

年賀状もまだ書いてないし、その他今年中に済ませたいこともまだあるよ?
ハァ、どうしよう。。。

考えてみれば、自分がやった今年の遠距離介護についてほとんどブログに何も書いていないので、この際、頭の整理のためにブログに記しておくことにしました。

2011年の遠距離介護の記録(私事ですが)

1月
中旬の帰省。
父には特段の大問題も起こらず、特養の担当者の方にも「この調子でお願いします」的なお願いのみでした。

介護施設の企画で、「写真でつづる私展」という催し物があり、特養利用者と施設職員のパーソナルヒストリーを一人づつ数枚の写真とコメントで紹介していました。

我が家からは、若いころの父の写真、家族写真、旅行の写真や私のコメントを提供。A3サイズの展示物は後でいただいて記念になりました。ありがとう。

2月
たしか行かなかったという記憶。

3月
今月のメインイベント、父のお誕生日! 地元で評判のプリンでお祝い。

父はそれほどの問題もなく、私的には穏やかな介護帰省、また誕生日を迎えられたという安ど感でいっぱいでした。

そして東日本大震災が発生。雪が降りしきる中、大津波にのみこまれる東北の第一報を親戚の事務所で見ました。現実を理解するのにしばらく時間がかかるほどショックを受けました。

東京の家族のことが心配で、3月12日に羽田行きの飛行機に搭乗。

飛行機で出される飲み物は帰宅難民の人たちへ全部配ったとのことでナシ。東京湾ではたくさんの船が等間隔に停泊して不気味な静けさに包まれており、また、コスモ石油の火災の後の空が紫色だったのを覚えています。とにかくただごとではないことが上空からもわかりました。

3月の帰省では実家の庭のお花の写真を撮っていて、ブログにアップしようと思っていたけれど、そんなこと吹っ飛んでしまいました。

4月・5月の連休
春の頃の父の体調はまずまずでしたが、気温が上がってくると発熱したりして体調を崩すのが毎年のことで心配の種です。

気候が良くなったので、久しぶりに父の日帰り帰宅を実施しようとしたのですが、当日の朝、発熱してしまい、残念ながらキャンセル。

そして特養の恒例行事、4月1日に人事異動がありました。
デイサービスのころからお世話になっていた方がついに同系列の障害者施設に異動になりました。その他、父の居室がある棟のスタッフもごっそり入れ替わりました。

これまでこつこつ積み上げた情報の共有やコミュニケーションを重ねて作った信頼関係など、ゼロからのスタートとは言いませんが、またもや積みなおし。

管理職のスタッフには私の不安はお伝えしました。とにかく、不安に思っていることや問題点は、失礼がないようにお伝えするようにしています。言葉にしないとわからないことだらけですから。

もちろん感謝の言葉、気持ちをお伝えすることは第一です。父の介護は私一人で背負えるものではなく、みなさまにお世話になる事で私一家の生活が壊れることなく送れています。父にとっても、私と頻繁に会えないことは寂しいと思いますが、スタッフが親身になってお世話くださっているのが伝わるので、きっと納得して毎日を送っていると思います。

次の帰省は本格的に暑くなる前に、日帰り帰宅を実現したいということを伝えて帰京しました。

                             つづく

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遠距離介護の実践

▼パオッコ大掃除

2011/12/21

みなさま年の暮れとなりましたがいかがお過ごしですか?

本日はパオッコ大掃除でございます。出るわ出るわのごみの山。

やっぱり普段からの整理整頓は大切ですねえ。

ということで、本年はいろいろとお世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

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