スタッフブログ
離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。
▼介護保険料全国平均で70円増の月額4160円に
2009/04/23
介護事業者に支払われる介護報酬が4月から3%引き上げられましたが、特例交付金や市町村の準備金取り崩し等でそんなには保険料は上がらなかったようです。とはいえ微妙にですが、今後とも値上げ傾向にあるのは間違いないのでしょうか?
で、保険料の地域格差なんですけれど、最高が青森県十和田市の5770円、最低が福島県桧枝岐村と岐阜県七宗町の2265円。2.5倍程度の格差だそうです。これをみなさんどう思いになられますか?
地域格差といえば、施行されてから1年になる後期高齢者医療制度ですけれど、これが始まる前は高齢者の方もみな国民健康保険に入られていました。その時の地域格差はなんと2004年時点で5.4倍でした。ある地域では1000円払うところを別の地域では5400円払っている状態だったのです(今はどうでしょう)。
これではまずいということで、国民健康保険から後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に変わったわけですけれど、そういう改善点(保険料格差の解消等)の論議などは殆ど報道されていませんでした。国民健康保険制度自体相当ヤバイ状況なのだそうです。開始にあたっては年金からの保険料天引きが気に入らないとか名前がよくないとか、、、確かにそれも問題ではありますがどちらかというと重要性が低い事、制度導入時にもっとこういった大切な事が議論されかつ説明されてなかったような気がして返す返すも残念です。
介護保険にしろ健康保険にしろ極端な格差は望ましいものではなく、介護保険料はまだ保険料が低いのですが健康保険は料率が高いので地域による差が大きいと厳しいです。隣町の保険料がずいぶんと安いなら引っ越したくなるかも。
そうそう、秋からは健康保険(会社に勤務されている方が入っている保険)も、都道府県別に保険料が異なる事になりますね。聞いた話では最高の北海道(8.26%)と最低の長野(8.15%)の長野では0.11%の差が生じます。北海道の会社員Aさんが8260円払っている時に同じ給与を貰っている長野県の会社員Bさんは8150円を払う。今のところこちらは大きな差はないですけれど、しくみはますます複雑になってきます。
あ、だいぶ脱線してしまいました。いずれにせよ介護報酬を3%上げたのは、介護職員の待遇をよくして、介護施設の利用者の満足度を高めるのが目的です。
介護施設の経営も大変だと思いますが、介護職員の待遇を少しでも良くしてあげて欲しいものです。それならば保険料がちょっと介護保険の保険料が上がるのも仕方がないのかなと思います。あの大変な仕事をみているとつくづく思います。
とある介護施設の事務長さんの話を聞いたのですが、収入から固定経費(施設維持のための経費)を取り、で次に人件費で、やっぱり医師が高く次いで看護師、理学療法士と順に報酬を割り当てていくと、最後に介護労働者に出すお金はどうしても少なくなるんですよねえ、とのこと。なかなか悩ましい問題です。(OKE)
▼遠距離介護も国際化!
2009/04/21
こんにちは、シルヴィアです。
花粉飛散のシーズンが終わって、ホッと一息ついています。冬物の洗濯をガンガン片付けるぞ、と思ったら天気が悪くてちょっとガッカリ。
ポッカリあいた洗濯の時間にネットで新聞を読んでいたら、カリフォルニア在住で熊本へ遠距離介護をされている方のインタビュー記事に遭遇しました。パオッコにも海外在住の会員が数名いらっしゃいますし、遠距離介護の国際化は確実に進んでいますね。
交通や通信の発達で地球がちょっと狭くなったと感じる現代。家族の誰かが海外で暮しているという話もめずらしいことではありません。みんなが元気で暮していれば問題ないですが、親の介護が必要となった海外在住の子世代の場合、物理的な距離が離れているし、2つの違う文化を背負って悩むことも多いのではないかと察します。
私は夫の両親が海外在住でして、今はまだ介護を考える年齢ではないですが、将来は国際線遠距離介護に突入しそうで、今から心の準備はぼちぼち進めています。
▼認知症?うつ病?
2009/04/11
こんにちは、シルヴィアです。読売新聞に ”認知症かうつ病か” という記事がありました。
初期の認知症とうつ病は医師でもなかなか見分けるのが難しいらしいです。記事では香川大精神神経科の中村祐教授が作成した判定の目安となるチェック項目を紹介しています。
気になることがある方、参考になさってみてください。帰省時に親の様子をチェックするときの項目に加えると良いかもしれませんね。もちろん、早めに医療機関に相談することはいうまでもありませんが。記事はこちらから
▼2009年4月11日(土)のパオッコサロン
2009/04/04
中川です。
サイトのトップページでも告知しておりますが、次回のパオッコサロンは、2009年4月11日(土)13時?15時、場所は文京ボランティア・市民活動センター(4階 活動室A) です。テーマは「(家族の取材から見えた)遠距離介護の悩みと工夫」です。
ゲストにお迎えする樋口由希さんは元:月刊誌『かいごの学校』編集者で、現場を知り尽くしたお方ですので、きっと興味深いお話が伺えると思います。今回から、ゲストをお迎えした会のサロンは参加費として500円いただくことになってしまいましたが、損をされることはないはずです。ぜひお越しください。
なお、下記画像は会報に同封したサロンについてのチラシです。画像をクリックすると拡大されます。5月、6月、7月の情報も載っていますので、ご参考になさってください。