スタッフブログ
離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。
▼遠距離介護セミナー開催決定!特別講演は”いろどり”の横石知二氏
2009/05/30
シルヴィアです。2009年10月に遠距離介護セミナー開催決定のお知らせです。
今年のテーマは 親のこころを元気にしたい!
まずお悩み軽減ディスカッションでは心理の専門家をお招きして、故郷の親にイキイキと暮してもらうには子供として何が出来るかなど、みなさんと一緒に考えたいと思います。
そして今年の特別講演は、徳島県の上勝町にある株式会社 いろどり代表取締役 横石知二氏をお招きすることとなりました。理事長太田さんの熱望がかないました。
山にある葉っぱを採って売って何百万円も稼ぐおばあちゃんたち。コンピューターを使って商品管理もサクサクこなしちゃう。ここ何年かマスコミで取り上げられることが増えたので、聞いたことある!って思われるかたも多数いらっしゃるでしょう。この元気なおばあちゃんたちの商売の仕掛け人が横石さんです。元気な高齢者達の話や過疎の町の活性化など、どのようなお話が聞けるのか今からとても楽しみです。
その話題のいろどりが「おふくろ先生の診療日記2」というドラマになったそうです。TBS系で6月8日(月)の夜9時から放映されます。わたしもセミナーの予習を兼ねて、ぜひぜひ見たいと思います。
セミナーの日程・会場は以下の通りです。参加申し込み方法は後日おしらせします。みなさまのご参加をお待ちしています。パオッコのサイトではセミナー関連の情報を随時発信する予定です。どうぞご期待下さい。
遠距離介護セミナー 親のこころを元気にしたい!
東京会場
日時:2009年10月4日(日)13:00?16:30
会場:女性と仕事の未来館4Fホール
大阪会場
日時:2009年10月18日(日)13:00?16:30
会場:大阪国際交流センター2F小ホール
参加費:両会場とも無料
主催:(財)住友生命社会福祉事業団・NPO法人パオッコ
タグ: テレビ、遠距離介護セミナー, 遠距離介護
▼お年寄りのバス車内での転倒事故多発
2009/05/24
昔、都バスの運転手さんと話をしたことがあります。
都バスは、階段の上り下りのないお年寄りに優しい乗り物。時間の制約があまりないお年寄りは、バスで行ける所なら並行して走っていてかつ早い電車や地下鉄をつかわないで行く人も多いという貴重な移動手段です(都バスの優待パスがあるのも大きいですが)。
で、その運転手さんの話によると、普段仕事をしていて本当にお年寄りには危ないことが多いらしい。
お年寄りは、動作が遅いため、それを気にかけ周囲に迷惑をかけないようにという気持ちが前に出てバスが止まらないうちから席を立ったり移動したりする人が多いのだそうです。
それで転んだりして怪我でもしてしまったら運転手さんの責任が問われる。普通に停車させたつもりでも転んでしまったら急ブレーキじゃないのかと疑われてしまう。運転手さんは「頼むから、お願いだから、完全に止まってから動いてもらえないだろうか」と嘆いていらっしゃいました。
そこで本日のネットのニュースからですが、
「バスの車内で乗客が転ぶなどして、けがをする事故が後を絶たない。負傷者の過半数は65歳以上の高齢者。高齢者の場合、走行中のちょっとした揺れや減速でバランスを崩し、転倒するケースも少なくない。関係者は、バスが停車してから離席するなど「ゆとり乗降」を呼びかけている。
国土交通省によると、バスの車内事故は平成12年から増加傾向にあり、18年には過去最多の1283件を記録。負傷者は約1500人に上り、年齢別では65歳以上が794人と過半数を占めた。重傷者の約8割が高齢者・・・
都バスの運転手さんに話を聞いたのはずいぶんと前のことですが、その時の会話がニュースを読んで鮮明によみがえってきました。
人間はだれしも、年を取れば動作がのろくなってしまいます。それは仕方がないこと。たしかに、周囲に迷惑をかけたくない気持はとても尊いのですが、だからといって怪我をしてしまったらなにもならない。
そうそう、最近のバスは車高が低い上に、バス停に止まるとドアのほうを低く傾ける仕組み(ニーリングというそうですが)、が一般になってきました。
こういうふうにあれこれとバスの設備を変えていくというのはまさに、バスこそお年寄りが主役の乗り物だということをあらわしているのだと思います。運転手さんも、バスが動いている間から席を立ったりする事に対しては、事故の観点から嫌がられています。バスは到着時間が読めないので、急いで乗っている人もそうたくさんはいないと思います。いろいろと考えるとお年寄りがあせって乗り降りする必要はありません。ぜひ堂々と周囲を気にせずゆっくり乗り降りしてください。(OKE)
▼5月のサロンの様子です。
2009/05/11
皆さんこんにちは。中川です。
5月のパオッコサロンは「遠距離介護のストレスを解消しよう」というテーマで、サロンが開かれました。
男性2人、女性3人という少人数でしたが、互いにじっくり話し合うことができました。
ストレス解消法としては、日帰り温泉、都心ようには混んでいない地方の美術館・博物館巡り、バレー鑑賞、複数の友達に対して(相手の迷惑にならないように)愚痴をこぼす、家族のわだかまりも含めてお世話になっているケアマネさんなどに「ぶっちゃけて」話しをするといったことを教わりました。それからサロンに参加することも、ストレス解消になるようでした!!
▼4月のサロンの様子です。
2009/05/11
中川です。遅くなりましたが、樋口由希さんをお迎えしての、4月のサロンの様子をお伝えします。
当日は男性3人、女性7人の10人の参加者で、樋口さんから「家族の取材から見えた、遠距離介護の悩みと工夫」というテーマでお話をいただきました。
樋口さんは、これまでの介護雑誌の記者としての取材のみならず、ご本人も遠距離介護の当事者としての立場から、遠距離介護を実践する上で、親子どちらかの生活の一方を犠牲にするのではなく、両方を大事にするためのアドバイスをいただきました。
現場をよく知っている樋口さんのお話に皆さん、納得のご様子でした。
樋口さんは4月からは、グループホームで支援者として働いていらっしゃるそうです。お体に気をつけて頑張って下さい!!
▼2009年5月9日(土)のパオッコサロン
2009/05/02
ご無沙汰しています。中川です。
ここのところすばらしい天気ですね。こんなすてきなGWには山登りにでも行きたいところですが、貧乏暇なし大学院生には、市営プールが関の山です。
さて、サイトのトップページでも告知しておりますが、次回のパオッコサロンは、2009年5月9日(土)13時?15時、場所は文京ボランティア・市民活動センター(4階 活動室A) です。テーマは「遠距離介護のストレスに対処しよう」です。
今回は参加費無料、どなたでもご参加いただけます。参加者同士で、たまった気持ちをはき出して、すっきりしましょう!!
▼介護保険料全国平均で70円増の月額4160円に
2009/04/23
介護事業者に支払われる介護報酬が4月から3%引き上げられましたが、特例交付金や市町村の準備金取り崩し等でそんなには保険料は上がらなかったようです。とはいえ微妙にですが、今後とも値上げ傾向にあるのは間違いないのでしょうか?
で、保険料の地域格差なんですけれど、最高が青森県十和田市の5770円、最低が福島県桧枝岐村と岐阜県七宗町の2265円。2.5倍程度の格差だそうです。これをみなさんどう思いになられますか?
地域格差といえば、施行されてから1年になる後期高齢者医療制度ですけれど、これが始まる前は高齢者の方もみな国民健康保険に入られていました。その時の地域格差はなんと2004年時点で5.4倍でした。ある地域では1000円払うところを別の地域では5400円払っている状態だったのです(今はどうでしょう)。
これではまずいということで、国民健康保険から後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に変わったわけですけれど、そういう改善点(保険料格差の解消等)の論議などは殆ど報道されていませんでした。国民健康保険制度自体相当ヤバイ状況なのだそうです。開始にあたっては年金からの保険料天引きが気に入らないとか名前がよくないとか、、、確かにそれも問題ではありますがどちらかというと重要性が低い事、制度導入時にもっとこういった大切な事が議論されかつ説明されてなかったような気がして返す返すも残念です。
介護保険にしろ健康保険にしろ極端な格差は望ましいものではなく、介護保険料はまだ保険料が低いのですが健康保険は料率が高いので地域による差が大きいと厳しいです。隣町の保険料がずいぶんと安いなら引っ越したくなるかも。
そうそう、秋からは健康保険(会社に勤務されている方が入っている保険)も、都道府県別に保険料が異なる事になりますね。聞いた話では最高の北海道(8.26%)と最低の長野(8.15%)の長野では0.11%の差が生じます。北海道の会社員Aさんが8260円払っている時に同じ給与を貰っている長野県の会社員Bさんは8150円を払う。今のところこちらは大きな差はないですけれど、しくみはますます複雑になってきます。
あ、だいぶ脱線してしまいました。いずれにせよ介護報酬を3%上げたのは、介護職員の待遇をよくして、介護施設の利用者の満足度を高めるのが目的です。
介護施設の経営も大変だと思いますが、介護職員の待遇を少しでも良くしてあげて欲しいものです。それならば保険料がちょっと介護保険の保険料が上がるのも仕方がないのかなと思います。あの大変な仕事をみているとつくづく思います。
とある介護施設の事務長さんの話を聞いたのですが、収入から固定経費(施設維持のための経費)を取り、で次に人件費で、やっぱり医師が高く次いで看護師、理学療法士と順に報酬を割り当てていくと、最後に介護労働者に出すお金はどうしても少なくなるんですよねえ、とのこと。なかなか悩ましい問題です。(OKE)
▼遠距離介護も国際化!
2009/04/21
こんにちは、シルヴィアです。
花粉飛散のシーズンが終わって、ホッと一息ついています。冬物の洗濯をガンガン片付けるぞ、と思ったら天気が悪くてちょっとガッカリ。
ポッカリあいた洗濯の時間にネットで新聞を読んでいたら、カリフォルニア在住で熊本へ遠距離介護をされている方のインタビュー記事に遭遇しました。パオッコにも海外在住の会員が数名いらっしゃいますし、遠距離介護の国際化は確実に進んでいますね。
交通や通信の発達で地球がちょっと狭くなったと感じる現代。家族の誰かが海外で暮しているという話もめずらしいことではありません。みんなが元気で暮していれば問題ないですが、親の介護が必要となった海外在住の子世代の場合、物理的な距離が離れているし、2つの違う文化を背負って悩むことも多いのではないかと察します。
私は夫の両親が海外在住でして、今はまだ介護を考える年齢ではないですが、将来は国際線遠距離介護に突入しそうで、今から心の準備はぼちぼち進めています。
▼認知症?うつ病?
2009/04/11
こんにちは、シルヴィアです。読売新聞に ”認知症かうつ病か” という記事がありました。
初期の認知症とうつ病は医師でもなかなか見分けるのが難しいらしいです。記事では香川大精神神経科の中村祐教授が作成した判定の目安となるチェック項目を紹介しています。
気になることがある方、参考になさってみてください。帰省時に親の様子をチェックするときの項目に加えると良いかもしれませんね。もちろん、早めに医療機関に相談することはいうまでもありませんが。記事はこちらから
▼2009年4月11日(土)のパオッコサロン
2009/04/04
中川です。
サイトのトップページでも告知しておりますが、次回のパオッコサロンは、2009年4月11日(土)13時?15時、場所は文京ボランティア・市民活動センター(4階 活動室A) です。テーマは「(家族の取材から見えた)遠距離介護の悩みと工夫」です。
ゲストにお迎えする樋口由希さんは元:月刊誌『かいごの学校』編集者で、現場を知り尽くしたお方ですので、きっと興味深いお話が伺えると思います。今回から、ゲストをお迎えした会のサロンは参加費として500円いただくことになってしまいましたが、損をされることはないはずです。ぜひお越しください。
なお、下記画像は会報に同封したサロンについてのチラシです。画像をクリックすると拡大されます。5月、6月、7月の情報も載っていますので、ご参考になさってください。
▼スウェーデン大使館主催セミナー その3
2009/03/31
スウェーデンのセミナー後のレセプションのご報告です。
レセプションは大使公邸で開かれました。入り口で駐日スウェーデン大使夫妻とラーション高齢者福祉・国民健康担当大臣に迎えられて会場入り。大臣には簡単にNPO法人パオッコの活動を説明しました。日本にも離れて暮らす親のケアを考える会があるということを頭の片隅にでも覚えておいていただけるとうれしいです。
大臣は7歳のころから日本の桜にあこがれていたとのこと。最近寒いですけど、帰国前にすてきなお花見ができたでしょうか。
レセプションは大使の家のホームパーティ的な雰囲気で、飲みながら、食べながらの基本は立ち話です。日本人とスウェーデン人が半々ぐらい。スウェーデンでの高齢者をとりまく問題の今を聞くことが出来ました。
スウェーデンでは公共の福祉がすばらしすぎて身近な人達とのふれあいが少なくなった結果、高齢者の心、孤独が大問題になっているとのこと。その孤独を癒すのは、同居はしなくても家族だったり、ご近所の助け合いや援助プロジェクトだったり。現在は人と人とのつながりを大切にする地域の高齢者自立支援、介護の取り組みに力を注いでいるらしいです。
ちょっと気分が舞い上がっちゃって、写真を撮るのをわすれました。唯一撮った写真は皿にのった食べ物。写真が暗いのは、欧米によくある間接照明のため部屋が暗いからです。いや? セレブな空間でした!!
食事はビュッフェで、スウェーデンの味を堪能。美味でした!
スウェーデン風ミートボール、 ニシンの酢漬けのサラダ、 スモークサーモン、 ローストポークリンゴンべりー(Lingonbär)入り(スウェーデンに自生している赤い実で、よくジャムにするらしい)などなど。
そして、やはり日本ですから、おすしもあり。
デザートは、メレンゲにベリーと生クリームのトッピング
スウェーデン大使館のHPに日本の中のスウェーデンというページがあり、日本でスウェーデン料理を出しているレストランがリストされていました。
(つづく)