医療
離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。
▼フランス的胃ろうの考え方
2013/04/13
ネットで新聞を読んでいたら、とても刺激を受ける記事がありました。
筋金入りの個人主義の国フランス。
その国の胃ろう、がん緩和ケア、終末期ケアについて読売新聞の取材記事。
個人の尊厳を第一にするフランス人の考え方に共感し、目が開きました。
胃ろうはパオッコの集まりでもよく話題に上ることで、多くの方が苦悩する問題です。参考になればと、ご紹介します。
フランス終末期医療の記事は(1)?(5)までアップしてありました。
(1)と(2)は胃ろうについて、(3)?(5)は終末期緩和ケアについての記事です。
リンクを貼っておきます。
記事はまず(1)から>>>
(シルヴィア)
sasaki
▼入れ歯が入ってました!
2010/10/21
こんにちは。シルヴィアです
今回の帰省でうれしかったとがあるので、ブログに書いておくことにしました。
それは、父の入れ歯がちゃんとなったこと。
うれしい驚きのきっかけは今年2月。
パオッコサロンで歯科の五島先生の口腔ケアについてお話を聞きました。とてもおもしろい参考になるお話でした。さっそく五島先生の著書「愛は自転車に乗って」を購入して読みました。とても参考になるし心暖まる本だったので、帰省した折に、旧知の仲となった特養の職員の方に、「面白いよ」と言ってお貸ししました。
このところ歯や歯茎が痩せたせいで父の下の入れ歯がはいらなくなり、上は装着していたもののひどくガタついていました。大量のポリデントではりつけてもうまくいきませんでした。新しい入れ歯を作ると言っても、コミニュケーションをとるのに問題がある父ですので、そう簡単にはいきません。特養に訪問診療にいらっしゃっている歯医者さんに何度か相談したのですが、残念ながらその歯医者さんは入れ歯は得意分野ではなかったようです。
このような状況では仕方ないのかともうすっかりあきらめていました。
ところが、特養の介護支援専門員の方が入れ歯の得意な歯医者さんを見つけてくれて、父をそこにつれていってくれました。五島先生の本がきっかけとなり、新しい試みとしてやってみようということになったようです。
面会に行ったら上下に歯があってビックリ。入れ歯を作ったいきさつは聞いていなかったので、うれしい驚きでした。
何度かの調整が必要でたいへんお手数をおかけしたのですが、おかげさまで前からある上の歯も新しく作った下の歯もうまい具合にフィットしているようです。入れ歯が突然パカッとはずれるという危険がなくなり、かんだり飲み込んだりすることがスムーズにできています。歯のないちょっとクタッとした顔から以前の元気そうな顔に戻りました。父のQOLは確実に向上しました。
尽力してくださったみなさん、ありがとうございました。
そして事のはじまりとなった五島先生、ありがとうございました。高齢者の口腔ケアに関する先生の熱心な活動に心から共感・賛同します。
sasaki
▼胃ろうについて考えさせられる記事
2010/09/16
口から物が食べられなくなった時は命の危機なわけですが、それの対処法のひとつはチューブで胃に直接栄養のある液体を入れる胃ろうです。
胃ろうについては賛否両論ありますね。
私は身内で胃ろうを選択した人、胃ろうしない選択をした人、両方いるので、その両方をある意味疑似体験させてもらいました。
どちらを選択しても生きるってたいへんなこと。
それより、死ぬって私が想像していたよりずっと大変なんだと理解しました。
医学が発達している今、そんなに簡単に死ねないことも多々あると知りました。
サンケイ新聞のウェブに胃ろうについて考えさせられる記事がありました。胃ろうを考えるって、死生観にもつながる深い問題なんですね。
記事はこちらから>>>
(シルヴィア)
sasaki
▼親に受診を勧めたいけど、、、
2009/12/26
こんにちは、シルヴィアです。
クリスマスも終わり、すでにお正月モードにチェンジ。
年末年始で帰省予定の方も大勢いらっしゃるでしょう。
離れて暮らしている親のことで気になるのはやはり健康のこと。帰省中に久しぶりに会う親の様子がちょっとおかしいと感じることがあるかもしれません。
親が病気かなと思った時、当然医療機関の受診を勧めるわけですが、素直に受診してくれるとは限らず、そうなると子世代としてはどうしたものかと悩んじゃいますよね。
私も父の受診拒否には困りました。「自治体の健康診断だから無料だよ、気軽に!」と何度も説得。実際の受診にこぎつけるまで残念ながら時間がかかりました。うまく病院に行けても、待合室で座っている間に不安になるのか、「帰る!!」と言ってスタスタ帰っちゃったり。
認知症でなくても、頑固な親、医者嫌いの親、いろいろありますね。友人にも医療不信の親の受診説得に苦労している人がいて、この前少し話をする機会がありました。子供から心からの心配を伝える、粘り強い説得、親子だけだと煮詰まってしまう時は信頼できる人に説得に加わってもらうなどなど、賢い知恵が必要だということで意見一致。友人は、まだまだ説得中だそうです。
読売新聞のウェブに 認知症?…上手な受診法 という記事がありました。
認知症の方向けの記事ですが、認知症以外でも参考になるかもしれません。
sasaki
▼認知症?うつ病?
2009/04/11
こんにちは、シルヴィアです。読売新聞に ”認知症かうつ病か” という記事がありました。
初期の認知症とうつ病は医師でもなかなか見分けるのが難しいらしいです。記事では香川大精神神経科の中村祐教授が作成した判定の目安となるチェック項目を紹介しています。
気になることがある方、参考になさってみてください。帰省時に親の様子をチェックするときの項目に加えると良いかもしれませんね。もちろん、早めに医療機関に相談することはいうまでもありませんが。記事はこちらから
sasaki
▼大西成明写真展『ロマンティック・リハビリテーション』
2008/11/18
中川です。
昨日、新宿三井ビル1Fにある「EPSON Imaging Gallery エプサイト」で展示中の、大西成明写真展『ロマンティック・リハビリテーション』(リンク下部に会場の様子あり)に行ってきました。
大西さんは動物の体の一部だけに迫った『象の耳』(リンク先のNo.19)、人の脳だけを撮った『ひよめき』という写真集なども出版されています。
今回は同名の写真集、『ロマンティック・リハビリテーション』の出版を記念しての展示会です。
写真展では、トゥレット障害という神経性疾患に苦しみながら詩を書いている須藤洋平さんや、著名な免疫学者で数年前に脳梗塞で右半身不随になり、現状の医療福祉制度への発言も多い多田富雄さんなど、困難に向き合いながらもほとばしるようなるエネルギーを持った人たちの姿を見つけることができます。
展示会にはNHKが取材に来ていて、変更がなければ11月26日(水)18時?の『首都圏ネットワーク』の中でこの写真展/集についての特集をするそうです。
展示会は入場無料。11月30日(日)までで期間中は無休。時間は10:30?18:00。
nakagawa