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離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。
▼フランス的胃ろうの考え方
2013/04/13
ネットで新聞を読んでいたら、とても刺激を受ける記事がありました。
筋金入りの個人主義の国フランス。
その国の胃ろう、がん緩和ケア、終末期ケアについて読売新聞の取材記事。
個人の尊厳を第一にするフランス人の考え方に共感し、目が開きました。
胃ろうはパオッコの集まりでもよく話題に上ることで、多くの方が苦悩する問題です。参考になればと、ご紹介します。
フランス終末期医療の記事は(1)?(5)までアップしてありました。
(1)と(2)は胃ろうについて、(3)?(5)は終末期緩和ケアについての記事です。
リンクを貼っておきます。
記事はまず(1)から>>>
(シルヴィア)
sasaki
▼3月の帰省は多忙でした その3
2013/03/24
短期間にあれこれやらなければならない介護帰省。
ホッとするひと時は実家の庭にいるときです。
庭には冬の寒さを乗り越えて、日本スイセンとスミレが咲いていました。
芳しい春の香り。
去年私が庭の手入れがほとんどできず、スミレはほかの雑草の勢いに負けて株がかなり減ってしまいましたが、それでもけなげに留守番をしてくれています。スイセンは凛とした立ち姿で美しく咲いていました。
写真を撮っていたら、叔母が蒸かしたさつまいもを持ってきてくれました。お礼にスイセンを切り花にしてプレゼント。ついでにもう少し切り花にして家にも飾りました。家の中に広がる甘美な香り。ほんとのアロマテラピー。東京のマンション暮らしでは味わえない庭を持つ醍醐味を堪能しました。庭って素敵!
次回の帰省は4月後半になりそう。連休もかけていくので、少しだけ長居できそうです。気候の良い時なので、父と散歩なんか良いんじゃないかと思っています。
(シルヴィア)
sasaki
タグ: 遠距離介護
▼3月の帰省は多忙でした その2
2013/03/24
誕生日に次ぐ重要イベントは父の分の税務申告。
e-taxでも良いんですが、申告時期が父の誕生日と重なっており必ず帰省しているのでアナログが可能なのです。時間とエネルギーを使って税務署に出向くことで、気を抜くとうやむやになりそうになる父と自分のお金の線引きを再確認する、こちらも一年に一度の良い機会となっています。
その他、いつもやっているような家の掃除、庭の手入れ、お墓の掃除、ちょっとした用事などなど。けっこう時間をとられました。
父のこととは別に、今回は叔父(父の弟)夫婦のipadデビューに遭遇する。遠くに住んでいる息子(私の従弟)がスカイプ目的でipadとwifiルーターを送ってきたのです。
叔父夫婦は鉄板アナログ夫婦。ipadを前に何が何だかわからないようで。当たり前です。
そこで、私が即席インストラクターとなりました。でもそんなに簡単に自立して出来るようになるわけなく。数時間じゃ無理でしょう(2日通いましたが)。とりあえずipadの使い方の本で自習してもらっています。次回の帰省時にはもうちょっとフォローアップして二人がネットをスイスイ扱えるようになってくれるといいな。とりあえず今のところスカイプは出来ているので支障はないらしいです。
アナログ夫婦がデジタル夫婦に華麗な変身を遂げるのか、興味深々、全力応援します。
その3につづく
(シルヴィア)
sasaki
タグ: 遠距離介護
▼2013 新春
2013/01/03
明けましておめでとうございます。
2013年の皆様のご健康とご多幸をお祈りしています。
今年もパオッコをどうぞよろしくお願いします。
sasaki
▼自宅で起こる事故に気をつけて
2012/08/20
7月に伯父(父の兄)が急死しました。
店舗を兼ねた自宅の階段から落ちて頭を強打。
打ちどころが悪かったようです。
家庭内の死亡事故が多いと聞いていたけれど、まさか。。。
想像できなかったけれど、現実に起こりました。
たしかにあの階段は狭くて急。若い私でも下りるのには慎重になるぐらい。
今までも伯父や伯母が階段から足を踏み外したという話は何回か聞いたけれど、これまで大事にならずに済んでいたのは単にラッキーだったのですね。
伯父はその事故までは元気で過ごしていて、伯父とのさよならはまだまだ先のことだと思っていたのに。。。本当に残念です。
自宅は慣れたところとはいえ、危険がいっぱい。
みなさまもどうぞ気をつけて。防ぐことが出来る悲しい事故が起こらないように。
よく家の中(親の家も含む)を点検してみてください。
(シルヴィア)
sasaki
▼はよう来ちゃんさいよ!(2012/6月)
2012/06/23
実家に帰って翌日の早朝、叔母が突然亡くなりました。
たった一人残っていた叔母でした。
特別養護老人ホームに入っていたのですが、骨の手術の際の麻酔の後遺症
でしょうか、次第に声が出せなくなると共に近頃は嚥下困難になっていました。
施設でもそれなりの食事に注意していたのですが、誤嚥性の肺炎を起こして
入院をしてしまいました。
従妹は以前から、胃ろうにする事をそれとなく施設から相談されていたのですが、
叔母の認知はかなりはっきりしていたので、自分でも嫌がっていました。
私たちも出来るなら、避けて通りたいと話し合ったりしたものです。
熱が下がって、病院から退院を迫られて施設と相談した所、かなり悲観的な
答えしか返ってきませんでした。
施設の主治医の話では、退院の途中で急変する事も有るし、帰っても
これと言った処置をする事は無い。
口から物が取れなくなった時は、胃ろうをしていないならそれはただ
何もせずに、見守しか出来ない、と言うものでした。
見舞いに行った際も、入院中は口からは全く食べ物を取る事が出来なく、
かなり体力的にも衰えているように見受けられました。
それでも帰り際には、握った手を力強く握り返したりしたものでした。
連日のように、どうしようかと電話をしてくる従妹に、後悔しないようにと、
つい胃ろうを進めてしまいました。
施設に帰りたがる叔母に、帰るためにはと、無理やりの説得でした。
取り付けて3週間後、調子が良いので退院をと言う事でした。
実家に帰る途中に退院したからと連絡を受けて、それなら明日施設を訪ねるよ
と言って電話を切りました。
翌朝早朝、呼吸が止まっているのを施設の方が発見したとの事でした。
施設に帰れた事の安堵感で、ホッとしたのかも知れません。
はたして、胃ろうを選んだことが良かったのか、悪かったのかわかりません。
でも日頃から否定していた胃ろうの取り付けに、いざとなったらなかなか
拒否する事が難しいものです。
今、看取りの事が色々話題になっています。
考えてみると、昔は家族で自然に看取りを行ったものです。
でも独り暮らしの方や、施設に入っているものは、どのような道を選べば
良いのでしょうか。
自分がそれを行わなくてはいけない日は、必ず来るはずです。
mikio
admin
▼金環日食
2012/05/21
こんにちは、シルヴィアです。
今日は日本の多くの場所で金環日食が見れましたね。
私も住んでいるマンションの屋上から美しい世界を堪能。
神秘的な光を放つ太陽の写真が撮れました。(金環じゃないけど)
天体好きの家人が6時15分からスタンバイ!
ちょっと早すぎるだろう? でもおかげで食の欠け始めから観測できました。
その荘厳さに心打たれました。
大宇宙のことや、人間はどういう道のりで地球に存在しているんだろうなど、普段はあまり考えないようなことを思いながら過ごした一日。朝に見た太陽は朝とは違う顔を見せて夕刻に沈んでいきました。
2009年の皆既日食では曇り空で出番がなかった日食メガネが大活躍。
次の日食メガネの出番は、
「2012年6月6日、金星の太陽面通過、午前7時ごろから午後2時ごろにかけて」
金星が太陽の前を通るのが見えるそうです。
来月のその日も晴れますように!!
sasaki
▼春は異動の季節
2012/04/12
父のいる施設でも人事異動が多数ある春がやってきました。
私がとても残念に思っている異動が2件ありました。
一人目は、3年お世話になった若い寮母さん。障害者施設に異動されました。
父への対応や私との会話から、この方とは心が通いあっていると確信した矢先だったので、がっかりです。
二人目は、特養のケアマネさん。同じ建物内にある在宅支援センターのケアマネに変わっていかれました。
本当に残念。。
この方、声かけの達人です。それぞれの利用者にあった声かけ方法で、短時間ながらもひとりひとりと向き合っている姿が印象的でした。声がはっきりと明るくて、私などその声が聞こえるだけで安心していました。
父個人のことでいえば、本当に書ききれないほど色々なことで助けていただきました。入れ歯の作りなおしで認知症の人でも対応してもらえる歯医者探しに奔走していただき実現しました。足のリハビリでは専門の先生から父にあうリハビリ方法を直接指導うけることができました。
臨機応変、父のニーズと私のリクエストに応えていただきました。毎日の忙しい業務の中、相当勉強もされていたのではないかと推察しています。見るからに食欲がわかない流動食をやめて、ソフト食の導入に成功したのもこの方の功績かと。
お二人とも新たな職責を得て、さらなるご活躍をお祈りしています。本当にお世話になりありがとうございました。
去る人いれば、来る人あり。
新人の職員が数名。棟の中の寮母さんグループにも変更があり、特養からショートの担当に変わったり、以前特養職員だった方々がまた戻ってきたり。いろいろです。新しくケアマネさんになった方も以前特養で寮母さんでした。
それから、私が信頼をおいている棟主任がもうすぐ産休にはいるそうで、私たち親子にとってはいたいところですが、とてもハッピーなことで、おめでとうですね。無事出産してまた元気に職場復帰していただけたら嬉しいです。
とにかくここの施設の4,5月は異動の余波に皆が慣れるまでちょっと大変な日々ですが、今年もバランスのとれた良いケアの態勢が出来ることを期待したいと思います。
(シルヴィア)
sasaki
▼大震災から1年
2012/03/12
昨日は3月11日でした。東日本大震災から1年。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
被災されたすべてのみなさまにお見舞い申し上げます。
私の住んでいる所でも2時46分にサイレンが鳴り、自宅で祈りました。
被災地が活気を取り戻し、そこに住む人たちが希望と幸せを感じながら暮らせる日が一日も早く来ることを願ってやみません。
東京に住んでいる私は被災地のみなさんの体験は共有できないけれども、いつも被災地に心を寄せていたいと思います。出来ることは限られていますが、被災地産の物を買ったり、チャリティに参加したりということはすぐに実行できます。
遠距離介護に行くとき利用する羽田空港には東北物産のコーナーがあるので、お菓子やご飯の友をちょこっと買いして西に住む人たちへのお土産にしています。
(シルヴィア)
sasaki
▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる3
2011/12/31
2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき
7月
介護帰省はなく、大好きなバレエ鑑賞で自分に心のビタミンを注入した月でした。
8月
お盆頃の帰省。
父は暑さに弱く、涼しくなれば元気が出るタイプ。例年通り、やっぱりちょっとぐったりと夏バテ気味でした。
暑い時は胃の消化力が落ちるようなので(若い時からそのようです)、カロリーメイトの液体のようなものを固めたプリンを補助食につけてもらって体力の維持をはかりました。
面会に行っても私が特別何かをすることはないんですが、食事の介助をしたり、爪切りしたり、居室で一緒に音楽を聴いたりという感じです。
ロマンチックなクラッシック音楽や唱歌・抒情歌が好きな父。ベッドサイドにCDプレーヤーを置いて、午後のひととき、音楽をかけてもらっています。抒情歌がかかっているときは、他の利用者の方が一緒になって歌っていたりすることもあるそうです。音が出てうるさがられているかと思ったら、お役に立っていることもあるみたいでちょっとほっとしました。
帰省中、父のこと以外に留守宅のメンテナンスはわたしの重要なお仕事のひとつ。暑さの中がんばって庭の草を抜き、外回りのそうじをしてきました。きれいじゃないと近所にも迷惑だろうし、私が居る時ぐらいはちゃんとしなきゃと思っています。近所のみなさんは、うちの事情はわかっていて誰も文句を言ってくる人はいないし、むしろ温かく見守ってくれていることはありがたいかぎりです。
お盆だったので、お墓参りも。毎年、叔父叔母とお墓に行くのが恒例行事。皆それぞれ別々にお墓があるけれど、協力してお掃除やお花を入れたり、お参りしたりしています。
介護帰省といっても雑用や肉体労働的なことも多いのでかなり忙しく疲れることも多々です。
9月
敬老の日に合わせての帰省。特養で毎年敬老祝賀会が催されるので、出来るだけ出席するようにしています。
父はまだ夏の疲れを引きずっていたものの、8月よりは元気そうでした。居室に大きな書き込み式カレンダーが置かれて、リハビリ日記のように利用されていました。職員の情報共有に便利なとても良いアイディアです。私もその書き込みを見たら、日々の様子がなんとなくつかめて安心するやら、ちょっと心配するやら。役立ちます。
ちょうどその頃、リハビリ専門の医師に父のリハビリについてケアマネさんが相談してくださいました。そして、有効な準備運動?を教えていただきました。私が居合わせた時、初めての実践。すると足がスムーズに出やすかったり、踏ん張れたり、かなり効果てきめん。すごいわ、ちょっとしたことなのに。ありがとう、助かります!
敬老会とは別に特養利用者家族と特養の幹部職員が会するミーティングもありました。2か月ほど前、特養についてのアンケート調査がありましたが、その結果や疑問・要望への回答など、また施設の方針や目標の説明があり、一般的な質疑応答がありました。
アンケートでは建前の回答では役に立たないと思うので、出来るだけ素直に自分が感じていることや要望したいことを書いて提出しました。私が要望したことで実現したことがあって、ちょっとうれしかったです。
10月
自分が忙しくて介護帰省はなし。パオッコのセミナー準備もあったりで。
つづく
(シルヴィア)
sasaki