遠距離介護
離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。
▼父のお昼寝帰宅
2012/05/28
5月の帰省は連休を利用していつもより少し長めに行ってきました。久しぶりにうちの夫も来てくれました 。
連休明けの平日の午後、 父の帰宅。3時間程帰ってきたけれど、その日はとても眠かったみたいです。結果、お昼寝帰宅になっちゃいました。
キッチンの定位置お父さん椅子から寝室に移動するのもたいへんそうだったので、夫に頼んでキッチンにお昼寝布団を敷いてもらいました。叔母が来たときはまだ寝ていなかったけど、叔父(父の弟)が久しぶりに会いに来た時には爆睡中。せっかく来てもらったのに、すみません。
ちょっとムリさせたかなと不安がよぎり、体調を崩さないかヒヤヒヤしましたが、昼寝が効いたのか車酔いがもせず、元気に特養に戻りました。
ひとつ残念だたのは、夫と父と私の3人で家で写真を撮ろうと思っていたのに、すっかり忘れてしまったことです。
(シルヴィア)
sasaki
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▼春は異動の季節
2012/04/12
父のいる施設でも人事異動が多数ある春がやってきました。
私がとても残念に思っている異動が2件ありました。
一人目は、3年お世話になった若い寮母さん。障害者施設に異動されました。
父への対応や私との会話から、この方とは心が通いあっていると確信した矢先だったので、がっかりです。
二人目は、特養のケアマネさん。同じ建物内にある在宅支援センターのケアマネに変わっていかれました。
本当に残念。。
この方、声かけの達人です。それぞれの利用者にあった声かけ方法で、短時間ながらもひとりひとりと向き合っている姿が印象的でした。声がはっきりと明るくて、私などその声が聞こえるだけで安心していました。
父個人のことでいえば、本当に書ききれないほど色々なことで助けていただきました。入れ歯の作りなおしで認知症の人でも対応してもらえる歯医者探しに奔走していただき実現しました。足のリハビリでは専門の先生から父にあうリハビリ方法を直接指導うけることができました。
臨機応変、父のニーズと私のリクエストに応えていただきました。毎日の忙しい業務の中、相当勉強もされていたのではないかと推察しています。見るからに食欲がわかない流動食をやめて、ソフト食の導入に成功したのもこの方の功績かと。
お二人とも新たな職責を得て、さらなるご活躍をお祈りしています。本当にお世話になりありがとうございました。
去る人いれば、来る人あり。
新人の職員が数名。棟の中の寮母さんグループにも変更があり、特養からショートの担当に変わったり、以前特養職員だった方々がまた戻ってきたり。いろいろです。新しくケアマネさんになった方も以前特養で寮母さんでした。
それから、私が信頼をおいている棟主任がもうすぐ産休にはいるそうで、私たち親子にとってはいたいところですが、とてもハッピーなことで、おめでとうですね。無事出産してまた元気に職場復帰していただけたら嬉しいです。
とにかくここの施設の4,5月は異動の余波に皆が慣れるまでちょっと大変な日々ですが、今年もバランスのとれた良いケアの態勢が出来ることを期待したいと思います。
(シルヴィア)
sasaki
▼特養に面会室ができました
2012/04/12
去年の特養利用者アンケートで面会室の設置を希望したのですが、それが実現して、応接室兼会議室として使っている部屋をリクエストベースで面会に利用できるようになりました。
特養では父は4人部屋に居り、他の利用者に気を使わずに親子だけで向き合う場所がありませんでした。いつもは大部屋でまったく構わないのだけれども、プライベートな時間が欲しいと思う時に便利に利用できそうです。
実は4月の介護帰省時に面会室を使って親子で昼ご飯を食べようと思っていたのですが、それがお花見に化けたのでした。
せっかく便宜をはかっていただいたもの。使わない手はありません。
また、使わなければその便宜もなくなってしまうかもしれません。
いいだっしっぺの自分が率先して使わなくっちゃ、と思っています。
(シルヴィア)
sasaki
▼介護帰省でお花見
2012/04/11
やっと暖かい空気に包まれはじめましたね。
私は先週は介護帰省をしてきました。
今回は思いがけず父と桜を愛でることができ、良い思い出が残った帰省でした。
4月の帰省予定をお知らせしたところ、丁度うまい具合にお花見の会の催しと重なり、親子で花見に誘っていただきました。
父とお花見なんていつぶりだろう?もしかしたら生まれて初めて?家族で弁当持ってお花見に行った記憶はない。近所にある桜の大木は見に行ったことがあるけど、正式なお花見となるとやっぱり初めてかも。
父にとっては自宅に帰る以外では久しぶりの楽しい外出です。
お花見は、特養・ケアハウス・デイサービス・ショートステイの合同で、職員や私も含めて総勢30人ぐらい。施設の近くにある公園まで車でむかいました。風はあったものの暖かいお花見日和。
先に行っていた職員のみなさんが桜観賞の特等席の場所取りからピクニックテーブルの設置、お弁当や飲み物の準備まで何もかもいたれりつくせりでした。ありがとう!お弁当はその人の食事形態にあわせて普通食・きざみ食・ソフト食(流動食)3種類準備がありました。
普通とソフトの弁当を撮ってみました。
ちなみに、きざみ食の弁当は食べやすいように食材を刻んだり、ほぐしたり、食材をまとめるためのとろみあんのようなものがかかっていました。
桜の花の下、おいしくいただきました。
甘酒もふるまわれ、父は甘酒が好物なので、おかわりまでしておりました。
デイサービス利用者の方が隣の花見客からちゃっかりお酒を調達してきて、「うまい!」と言いながら飲んでいたのがなんとなくほほえましい風景でした。お隣の人たちはその方の友人グループだったようです。
食事の後は公園の散策。
デイサービスに通っていたころからお世話になっている男性職員に写真もとっていただきました。昨年、特養に異動されて再びとてもお世話になっている方です。私が心から信頼できる職員は施設に何人かいらっしゃるのですが、彼もその中のひとりです。私たち親子のそばにいていただけるだけでホッとする存在。デイサービス時代の父の大活躍の話も聞けました。運動会でぶっちぎりで優勝したり、餅つき大会では父が杵でお餅をついていた話とか。私的にはとても面白かったです。
父は久しぶりに外で楽しいことをやってちょっと疲れたのでしょう。その日は爆睡。
体調を崩すことなく楽しく終了出来て、めでたしめでたしでした。
(シルヴィア)
sasaki
▼誕生日を祝う
2012/03/13
こんにちは、シルヴィアです。
3月も中旬にさしかかろうかというのに寒い日が続きますね。
私は介護帰省に行って帰ってきたところです。
今回の帰省のメインは、父の誕生日祝いと確定申告でした。
今年も無事父が誕生日を迎えることが出来ました。
これも本人のがんばりといつもお世話になっている皆さまの努力の賜物です。
娘としてはとても嬉しい。ありがとう!
今年のお祝い誕生日ケーキはレアチーズケーキ,中にブルーベリーのジュレ入り。
それと地元で大評判のプリンも(プリンは写真を撮るのを忘れました)。
それから、父と私と父の居室担当のスタッフの男性と3人で記念撮影もしました。季刊の「特養便り」の表紙を飾れるぐらいのハッピーな写真が撮れました。父の居室にもちょっと拡大してその写真を飾ってくださるそうです。誕生日の良き一日となりました。
メイン目的のもうひとつ、確定申告も無事終了。e-taxでも良いんですけど、父の分は税務署に毎年行っています。その方が私もけじめがつけやすいし。父のお金と私のお金。線引きして明朗会計を心がけています。
前回の1月下旬に帰省した時は、自分がひどい腰痛になり思うように活動できず残念でしたが、3月はその時にやり残したことも片付けて自分的には気分よく帰京しました。
sasaki
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▼JALの介護帰省パスについて変更
2012/03/12
JALの介護帰省パスの発行・更新に変更があるのでお知らせします。
現在は顔写真付きの介護帰省パスを発行していますが、そのパスはなくなり、JALのマイレージバンクカードに介護帰省の情報登録をする形になります。
免許証のように発行されるパスがなくなるだけで、介護帰省割引はこれまで通り利用できます。JALマイレージバンクカード(入会無料)は必須になります。
発行や更新時に顔写真が必要なくなります。他の必要書類は変わっていません。
先日私も更新しましたが、情報登録は空港のカウンターでサクサクっとやってもらえました。
詳しくはJALのWebで確認ください。
(シルヴィア)
sasaki
▼2012年 新春
2012/01/02
あけましておめでとうございます。
昨年は艱難辛苦の事多く、日本中が重苦しい空気に包まれた記録と記憶に残る年でした。新しい年となり、今年はみなさまに明るい光がたくさん降り注ぐような幸せが訪れますように、良い年となることをお祈りしています。
パオッコでは今年も遠距離介護について情報発信し、多くの方々に役立てていただけるように努めてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いします。
sasaki
▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる5
2011/12/31
2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき
12月
中旬ごろの帰省。
11月末から胃腸にくる風邪で体調を大崩しした父。ノロウイルスではなかったものの、しばらく居室から出られませんでした。似た症状が他の利用者の方たちにも出ていたようで、何かが流行していたようです。
まず看護師の方からの電話で体調を崩したことを聞きました。実はその日、私も熱があって寝ていたので(風邪?)、もし「すぐに来てください」と言われたらどうしようかとドキドキでした。その後は父はたいへんなことにはならず、幸いにも事なきをえました。
近くに住んでいたらちょっと様子を見に行くことも出来ますが、遠距離介護だとその気安さは残念ながらありません。
そんなことがあったので、どんなに弱っているかと恐る恐る面会に出かけました。
思っていたよりは元気、食事も食べられ、歩行リハビリも再開されていました。11月は歩く距離も伸びて軽快さも出ていたのに、またやりなおし。でも、これまでの努力の蓄積があったので、思ったよりはしっかりした足取りでした。
父にとってリハビリは、体を動かす効用以外にも、本人に気力も出るようです。本人的にはやることもないから、生活のアクセントになっているはず。また、スタッフの方とのふれあい、コミニュケーションの時間ともなります。家に帰宅するという可能性も広がるし。家に来ると周囲の皆が喜んでくれます。元気な姿を見せて皆を元気づけるのも父の重要な役割と私は思っています。今のところリハビリは一石二鳥というより一石たくさん鳥という感じです。
無理のない範囲でリハビリを続けていただけるようにお願いしました。
私はお正月は東京で過ごすので、父と施設スタッフのみなさんに年末のごあいさつをして帰京。次回はたぶん1月下旬ごろになりそうです。
*****
今年もいろいろあった私の遠距離介護。これから先はどうなっていくかわかりませんが、父には元気でいてほしいというのが私の願いです。
父の介護は私がキーパーソンとなってやっているわけですが、私一人では成り立ちません。がんばってくれている父を毎日支えていただいている介護施設スタッフの皆さま、特養に訪問診療でいらっしゃる医療関係の皆さま、親戚、実家のご近所、私の家族、友人がそれぞれのポジションから支援・応援していただいているおかげで、これまで何とかやってこられました。感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも”がんばりすぎず、がんばって”遠距離介護をやっていこうと思います。来る2012年もどうぞよろしくお願いします。
(シルヴィア)
sasaki
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▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる4
2011/12/31
2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき
11月
セミナーの東京が終わった後、帰省。
夏のぐったりから回復して、ちょっとシャキッとしていました。新職のスタッフの方に「涼しくなったら元気になるから」と伝えていたのですが、その人から「ほんとですね」と返事が返ってきました。
男の乾燥敏感肌はトラブルが発生していました。乾燥で湿疹再発一歩手前。かぶれもあったりして。改善していただけるようにスタッフと話し合いました。
体調の方はよさそう、気候もOK。帰宅してみましょうということになりました。
が、実は残念な結果に。。。
当日、予定通り家に帰ってきました。台所の定位置まで歩いて座ったしそんなに特段変わったこともなく、いつものようにお茶とお菓子で帰宅祝い。それに季節の果物洋ナシをちょっと食べました。
あらら、、、父の顔を見ると涙目になっている。
家に帰って来てうれしいんだね、と勝手に納得。前回の帰宅成功体験が忘れられない脳天気な私。
その次の瞬間、おっと 吐いちゃった。。。
どうやら車酔いしていたようです。
ごめん。車酔いの苦しい涙を帰宅のうれし涙と間違えたばかな娘です。ほんとうにごめんなさい。
横になって休む方が良いと思いましたが、ひとりで介助して移動するのは無理と判断。近くに事務所がある叔母にSOS電話をして来てもらいました。いざ動かそうとすると、父は椅子から微動だに動きません。やや前かがみで固まっている。絶対動きませんよという強い意志。仕方なく、椅子からひっくりかえらないように叔母には父を支えておいてもらい、私は吐しゃ物の後かたずけ。特養に電話して、どうするか相談。
そうこうしているうち、別の叔母2人が顔を出しに来てくれましたが、具合悪そうにしている父とご対面。せっかくだから帰る時お見送りするということで、父を支えつつ皆でしばし世間話。
しばらくして特養のケアマネさんが救助に来て下さいました。
酔い止めの薬持参で。ありがたや?
酔ってからでも効く即効性の薬ということで、飲んだ後、顔色がみるみる改善。前かがみになっていた体もまっすぐに。すごい威力ですね。先から飲んでいればよかった。。。
父が車を運転していたころは車酔いなどしなかった人ですが、最近は車に乗ったら酔うことがあるみたいで、酔い止め薬を飲むのですが、その日は飲んでいなかったのでした。
叔母3人と私の見送りを受けて、父はしずかに特養に戻って行きました。
帰りは車酔いしなかったようです。。
翌日面会に行ったら、昨日のことはウソのように元気にしていてホッとしました。
つらい思いさせてほんとうにごめんなさいの巻でした。
つづく
(シルヴィア)
sasaki
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▼今年の自分の遠距離介護をふりかえる2
2011/12/30
2011年の遠距離介護の記録(私事ですが) つづき
6月
梅雨どき、暑くなる前すべりこみセーフぐらいのタイミングで帰省。6月の目標は父の日帰り帰宅(半日)でした。
5月の下旬に体調を崩してから、父は立位はとれるもののベッドで過ごす時間が増えて移動も車いすが中心でした。気温の上昇や気圧の変化になかなか対応できません。あんまり元気がないし、「なんだかな?」っていう感じ。そんな中、特養のケアマネさんの後押しで帰宅をやってみました。
ふたをあけてみたら、帰宅の神様の祝福シャワーがたくさん降ってきたようなステキな時間となりました。
*******
家まで特養のスタッフに送っていただきました。家の中は廊下が狭く車いすは使えないので父の定位置、台所のお父さん椅子まで自力で来てもらわなくてはなりません。
スタッフにサポートされて、台所まで歩く。
出来ちゃったよ!帰宅の神様ありがとう★
お父さん椅子に座ってごきげんそう。にこやかにキョロキョロ周囲を観察していました。
特養に居る時とはぜんぜん違う雰囲気で自信すら感じさせる佇まい。やっぱり家はわかるんだね、たぶん。
この日は叔父夫婦が(父の弟)が会いに来てくれ、小一時間お茶とお菓子で楽しく過ごしました。叔父はヨガに詳しく、手や指のマッサージなど施してくれます。実の兄弟のスキンシップを見るのもなかなかよいものです。
帰宅で疲れては本末転倒なので、お客さまが帰ったあと、寝室でちょっと休むことに。私ひとりの介助でベッドまで行けるかしらという不安が襲ってきましたが、なんとかOK。しばらく休憩、そして庭を眺めたり。
そうこうしているうちに帰りの時間。特養スタッフが迎えに来てくれました。
玄関で車いすに乗りこんでいる時、またもや帰宅の神降臨★
日中は仕事で忙しい母方の叔父叔母4人がそれぞれの用事でたまたまその時間にうちの前を通りかかりました。そのうえ、いとこまでやって来て。しばらくぶりの奇跡的なみんなとの賑やかで笑顔の再会。個別には時々会うけれど、みんなまとめてやってくるとは。盆と正月が同時に来たのかしらん?
いとこは父とは何年も会っていなかったので、さすがにおっさんとなった彼のことは判別できなかったようです。
父は終始ニコニコ、超上機嫌でした。大勢に見送られてスタッフ運転の車で特養に戻りました。
翌日、私が特養へ面会に行きました。
昨日の疲れもなく、元気そう。
日勤のスタッフに前日の家でのイキイキとした様子をお伝えしました。
特養での日々の様子とはまったく違うので、私の報告にびっくりしたみたいです。
体調をみながら歩行のリハビリをしっかりやっていただけるようになったのはそれからです。また、声かけの時もいっそう寄り添っていただけるようになったと思います。
父が自分ではどうにもできないけれど、働きかけてもらえればちゃんと聞いているし、行動できるし、人とのコミニュケーションを求めているということをわかってもらえるきっかけとなる有意義な帰宅でした。
つづく
(シルヴィア)
sasaki
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