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スタッフブログ

離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
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▼大都市高齢者の地方移住推進に思うこと

2015/06/15

太田です。今日は梅雨の晴れ間でした。

「高齢者の地方移住促進へ=地方創生で基本方針素案」
「高齢者の地方移住へ環境づくり」
「高齢者の地方移住を」― 東京圏の介護需要、10年後45%増 ―

今月、各紙で大きく報道されました。
これは、米国の事例を参考にした「日本版CCRC構想」。
高齢者に医療、介護の環境が整った地方へ移住してもらい、近隣住民との交流で地域活性化を目指すという戦略です。

この素案を読んでみました。
併せて背景となっている「東京圏高齢化危機回避戦略」の報告書も(すごいネーミングですね)。

突っ込みどころ満載です。
そもそも、この提言の前提には、内閣府官房の調査結果(2014.8)があります。
「東京都から移住する予定又は移住を検討したいと思っている人は約4割。
(うち関東圏以外の出身者では約5割)」
あれっ、普段、パオッコの活動で「地方出身の東京圏在住者」から聞いている感覚とはだいぶ違う…。
よく見ると、4割の内「具体的な時期は決まっていないが、検討したいと思っている」
との回答が圧倒的に多いのです…(1年、5年、10年をめどに移住との回答は少数)。
で、報告書では「こうした大都市の高齢者の希望を実現する取組として大きな意義を有している」と述べています。
また、また、あれっ。移住に前向きな回答をしているのは「30 代以下の若年層及び50 代男性」なんですけれど…。

頭から文句を言うつもりはありません。
けれども、本気で「移住」を推進するなら、しっかりとリスクや課題、そして対策を考えるべきでしょう。
パオッコで遠距離介護支援の活動を始めて20年。
高齢者の「移住」は、たやすいことではないことを肌で感じてきました。

もう少し、じっくり読み解いてみたいと思います。

*CCRC(Continuing Care Retirement Community):
健康な時から介護時まで移転することなく安心して暮らし続けることが出来る米国のシニアコミュニティ。
全米で約2000ヵ所、約60万人の居住者。
「日本版CCRC」は、CCRCを日本の国民性・地域性・制度に適合させ、普及を目指すモデル。

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