遠距離介護
離れて暮らす親のケアにかかわるパオッコスタッフの日常とつぶやき、
そして遠距離介護に役立つ情報などをお届けします。
▼2008年12月13日(土)のパオッコサロンは文京区民センター4Fです(場所訂正)!
2008/12/03
こんにちは。中川です。今日の埼玉は快晴です。
次回、2008年12月13日(土)13時?15時のパオッコサロンは文京ボランティア・市民活動センター 活動室A(文京区民センター4階)です。(昨日、違う場所をこの記事に書いてしまいましたので修正しました。すみません。)上記のリンクはマピオンで表示された文京区民センターの場所です。テーマは「施設の探し方」です。
最近はすっかりインタビュー調査からも遠ざかってしまい、現状を知らないので、次回のサロンのためにも安易ですが、最近の雑誌から介護関連の記事を探してみました。
今週、2008年12月08日号の『AERA』では「老人ホーム満室倒産」といった記事がありました。ここで「老人ホーム」とは、有料老人ホームのことです。「満室倒産」とは、入居者が最初に支払う一時金の収入を、満室になった場合には有料老人ホーム側が得ることができなくなり、結果として有料老人ホームの資金繰りが(後々)悪化する可能性がある、ということを意味しているようです。現状ではなく、これからの可能性についての話なのですね。ただ、せっかく『AERA』を買ったのに3ページと短い記事でちょっと肩すかしでした。この記事が今週の『AERA』に載っていたのは、『AERA 臨時増刊 選ぶ介護 2009』を売るためでしょう。で、こちらも買って読んでみました。
「太田差惠子の週刊読み物」でも紹介されているように、『AERA 臨時増刊 選ぶ介護 2009』では「ひとりっ子の孤独な老親介護」という記事を太田さんが書いています。太田さんの記事は、東京→北海道の遠距離介護を続ける実の娘、大阪から東京に父親を呼び寄せた実の息子、東京から四国にUターンした実の娘の3ケースの「ひとりっ子介護」を手際よくまとめたものです。対象者の方の中には親の介護に充実感を持っていた人もおりましたが、一方でケースの中では離婚や離職を伴うものもあり、老親介護との距離をどのようにとるかという問題が「ひとりっ子介護」では1つのテーマであることが、記事からは浮かび上がっています。
今週号の2008年12月6日の『週刊東洋経済』でもやはり介護の特集がありました。これだけ介護の記事が揃っているのは、介護の記事があると雑誌が売れるからなんでしょうね。『週刊東洋経済』の記事はざっくりしか読んでいませんが、ケアマネさんも含めて介護労働者の賃金の低さが問題であり、それは厚生労働省の政策に問題があるということが記事の主張のようでした。でも介護だけで約30ページも記事があったので、お買い得でした。
そうそう、『週刊東洋経済』のこの号を買って一番良かったな、と思ったのは、39ページで紹介されている、民医連の『介護1000事例調査』というものの存在を知ることができたことです。民医連の調査なので、介護保険の制度的欠陥をかなり厳しく批判するトーンの調査ですが、これだけの事例数があると、やはり説得力がありますね。
と、「施設の探し方」については、今ひとつ新しい知識が得られませんでしたが、それは次回のサロンで勉強させていただきます。皆さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。
nakagawa
▼パオッコセミナーについて「コープしが」が取り上げました。
2008/11/28
中川です。
10月19日に大阪で行われたパオッコのセミナーの様子について、
生活協同組合「コープしが」の福祉情報誌ネットワーク通信の中で取り上げられました。
下記リンクから閲覧できますので、お時間がある方はご一読ください。
nakagawa
▼就寝時用の肩当てで暖まる
2008/11/25
シルヴィアです。夜が冷え込んできましたね。風邪やインフルエンザにはくれぐれもお気をつけください。予防には十分な睡眠(休養)、栄養補給、保温保湿が重要だそうです。もちろんOkeさんみたいにインフルエンザの予防接種を受けるのも有効ですね。
父へのちょっと早いクリスマスプレゼントに保温用のサーマルボレロ(ベスト)をネットで購入してみました。パジャマの上から羽織って就寝時の肩や首筋の冷えを防ぐものです。
ちょっと襟が女っぽい、、、でも背中までカバーできて暖かそう。
ゴムの輪に手を通すとヒラヒラせず装着できる。ゴムはボタンで取り外し可能。
昔風のかわいいデザインには目をつぶろう、、、生地はミズノのブレスサーモなので暖かさは良し、腕回りはゆったりしてるし軽い。寝る時に使うものだからまあいいっか、この際機能重視で!
離れている父に私がしてあげられる風邪対策は暖まる物を送るぐらいしか出来ませんが、物と一緒に風邪予防の気(祈)も送ってみます
sasaki
▼遠距離介護の散歩道
2008/11/09
シルヴィアです。一週間ほど遠距離介護に行ってきました。
父の体調が良く気候も穏やかだったので恒例の日帰り帰宅を実施。特養のスタッフに送迎をしてもらえて本当に助かります。ありがとう♪(#^ー゚)v
ちなみに帰宅といっても特別に何か行事をするわけではないんですよ。
家から特養までは車で15分弱の距離ですが、今はうちに車がないので私が面会に行く時は電車一駅+タクシー又はバス又は徒歩です。超車社会の地方都市ですから、歩きというと皆に仰天されます。
徒歩ゆっくりで40分。季節を感じながら、考え事をしながら、食べ過ぎたカロリーを消費して、時にはぼんやり歩くのにちょうど良い距離。私の密かな楽しみ、秋の散歩道はこんな風景でしたv( ̄ー ̄)v
sasaki
▼大阪でもセミナー開催 充実の時間を共有しました
2008/10/21
カナコです。
10月5日(日)東京での開催に続いて10月19日(日)には大阪で、(財)住友生命社会福祉事業団・NPO法人パオッコ主催の遠距離介護セミナーが開催されました。
ご来場くださったたくさんのかたがた、熱心なご参加をありがとうございました。
また、ボランティアでお手伝いくださったパオッコ会員のかたがたにも心からの感謝を。
ご支援いただいたみなさんにお礼を申しあげます。ありがとうございました。
心に響くお話を聞かせてくださった石川牧子さん、どうもありがとうございました。力づけられました。
’08年秋の遠距離介護セミナーについては改めてご報告させていただく予定ですが、ちょっとだけ速報でした。
nishimura
▼終の棲家
2008/08/30
今日は父親の90歳の誕生日でした。
ということで、スタッフブログ私個人の最初のカキコミをします。
父親は2年ほど前からグループホームに入所していました。今年の正月は雪の中を財布を忘れたと大騒ぎし(お金は1円も使わないのに)雪の中を施設に帰るというほどの元気を見せていました。
それが、春に硬膜下出血をおこして入院、退院して回復の兆しを見せたものの、こんどは水頭症を併発。最近は全く食事が取れない状態になりました。
グループホームは「常時鼻腔から栄養を挿入するような」状況になれば残念ですが退所せざるを得ません。「最低限の自立歩行」が入所の要件であるのが普通でしょう。ただ寿命はこれから先どうなるか全くわからない。明日かもしれないし何年か先かもしれない、でも現実には寝たきり(本当の意味で寝たきり)の老人がいる。一体どうしたらいいのか、困りました。
現在は幸いにも病院で、入院しても良いといわれているところがあり、そちらにお世話になっています。しかし、周囲から、本当に長く病院にいられるの? と聞かれたりしますがそれはわかりません。でも今は何か言われるまではそれで続けていくしかありません。医療機関での長期入院は厚生労働省の最も嫌がるところで、何か言われるかもしれない。しかし退所したら次に行くところはどうするのか?病院のたらいまわしをするのか?
今、病院から、「うちは介護施設ではありませんから、頻繁に患者さんを見に来てください」と釘を刺されています。幸い自分は遠隔地介護ですが、姉は近所にいるのでしょっちゅう行ってもらっている。とてもありがたい限りですが、もしも姉も遠隔地にいたら一体どうしたんだろう、今の病院ではお世話になれなかった。他でも受け入れ困難だったかもしれない。
現実にこういうことで悩まれる方も多いと思いますが、突然何がどうなるかわからない。介護が完全に終るまでは介護の悩みは尽きないですよね。
グループホーム、それ自体はなかなかいい制度ですけれど、じゃあ認知証や身体の不自由が進んでどうしようもなくなった場合には退所して、次の受け入れ先を探すような羽目になる。これはまたこれで大変な事なんだろうと思います。
グループホームに入所するのはいいですが、入所時点で退所になる用件、退所した場合に退所された方がどういう身の振りをされたのか、そういうことを施設の人によく聞いて心の準備をしておくことも大切な事かもしれません。
oketani
▼パオッコ スタッフブログ スタート
2008/08/26
今日からNPO法人パオッコのスタッフブログをスタートすることとなりました。
遠距離介護の話題を中心に、時にはスタッフの個人的趣味などもおりまぜて、多くの方に遠距離介護やパオッコの活動を知っていただけるように取り組んでまいります。どうぞ宜しくお願いします。
トップバッターを務めるのは、私、シルヴィアです。四国に住む実父の所まで遠距離介護に通っている東京都内在住の40代。手探りで始めた遠距離介護が、もう10年を超えちゃいました^_^; 趣味はピアノとダンス、そして旅や美味しいもの巡りも大好きです。
まずは飛行機で介護に通っている私に欠かせないアイテムの介護帰省パスの話から。
私はJALの利用者ですが、介護帰省パスで本当に助かってます。一番は経済的に。移動費用の捻出で細る一方のお財布もパスの割引のおかげで少しは細りのカーブも緩やかです。年間にするとかなりの節約!
それでも一往復で交通費の合計は4万円を軽く超えるのでタイヘンなんですけど、、、もしパスがなかったら、はるかにそれ以上!!!、、、考えただけで気を失いそう(>_<)
お金以外にもパスは良いことがあるんですよ。それは空席さえあれば思い立って飛び乗れること。移動の自由度が増すので心の負担が軽くなります。そして、私が使っているJALの場合、2親等までパスを持てるので、私の夫にもパスを作ってもらって男手が必要な時などに一緒に来てもらっています。介護の孤独から救われることもしばしば(^-^)
介護帰省割引制度の導入を英断してくださった方々(たしか旧JASが始めた割引制度だと思います)、本当にありがとう。この場を借りて長年思っていた感謝の気持ちを伝えます。
毎日新聞のWEB版によると、航空4社で介護帰省パスを持っている利用者が9万5千人いるそうです。こんなにたくさん仲間がいたんですね? みなさんが各々の事情で遠距離介護をされているんだと思うと勇気がわいてきます。介護帰省割引が飛行機だけでなく電車やバスにも広がることを期待します。
ちなみに、介護帰省割引については各航空会社(JAL,ANA,スターフライヤー、スカイネットアジア)のホームページに詳しく出ています。パスの申込書もPDFで取り出せますよ。
sasaki